普通に生活しているつもりなのに、なぜかいつもお金の心配ばかりしてる!
「身の丈に合った生活」を送るコツを教えて!
この記事では、このような悩みを持っている人に向けて、身の丈に合った生活を送るコツをご紹介します。
こんにちは、三本です。月8万円の生活費で一人暮らししているミニマリストです。この記事は僕の実体験をもとにしています。
この記事では以下のことを分かりやすくご紹介します。
- 「普通の生活」が身の丈に合っていないかもしれない理由
- 今の時代の流れに則した「身の丈に合った生活」の形
- 身の丈に合わない生活を送る人の末路
- 身の丈に合った生活を送る方法
日本で生活している人の多くは、メディアの情報や周りの意見に流されて、紋切り型な「普通の生活」をしています。
しかし、実態として、普通に生活している彼らのほとんどはお金の心配と隣り合わせで生きています。(もちろん、全く気にしてない強心臓の人もいますけどね笑)
加えて、そんな生き方をする人たちはどうも、何者かになろうとして必死になっているか、諦めて怠惰に生きているだけのように思えます。
そんなわけで僕は、「もう一般的な“普通の生活”をしているだけではお金の不安、自己実現的な不満から逃れられないから、自分の身の丈を受け入れて、それに合った生活をするのが一番ましなんじゃないかな」と思う訳です。
そこでこの記事では、身の丈に合った生活を送るコツや、普通の暮らしが身の丈に合っていない理由などをご紹介します。
「普通の生活」が身の丈に合っていないかもしれない2つの理由
ここでは、「普通の生活」が身の丈に合っていないかもしれない理由をご紹介します。
まずは、世間一般的な「普通の生活」とはどんなものかを見ていきましょう。
- 収入と支出がほとんど同じくらい
- トレンドや周りに合わせて同じ物を買う
- インスタでみんなが行ってる店で好きな物を食べる
- 家や車などの大きな買い物はローンを組んで支払う
- 定年になるまで同じ会社で働き続ける
- 老後は年金と退職金で賄う
まあだいたいこんな感じ。
大学を卒業して、新卒でいい企業に入って、年齢とともに給料が上がって、30歳前後で結婚して、子どもを持って…。みたいなのが筋書きです。
では、このような生活が身の丈に合っているかというと、それはNOだと僕は思います。
その理由は以下の2つ。
- いざという時の備えができていないから
- 自分らしさがどこにもないから
少子高齢化や終身雇用・年功序列モデルの崩壊、加速するグローバル化などもあり、収入のほとんどを使い切ってしまう生活スタイルでは、一生お金の不安と隣り合わせのままになってしまうでしょう。
また、自分の価値基準を持たず、トレンドや常識に流される生き方は、身の丈に合っているとは言えないと思います。
普通な生き方を送ることにどこか違和感や疲れを感じているのであれば、それは、「普通の生活≠あなたの身の丈に合った生活」であるサインです。
普通の生活が身の丈に合っていない理由を解説したところで、次は身の丈に合った生活とはどんな生活か、個人的な見解をまとめます。
身の丈に合った生活とは?
「じゃあ、身の丈に合った生活ってどんなの?」
ここでは、身の丈に合った生活の解像度を上げるために、僕の思う身の丈に合った生活の定義を簡単にご紹介します。
結論から申し上げますと、僕の中で、身の丈に合った生活の定義は以下の2つです。
- 貯蓄率20%以上の生活水準
- 自分の価値観に合わせて支出の選択と集中を行うこと
想定外の不幸が起きた時に最低限の生活を存続させるために30%以上の貯蓄率をキープしつつ、支出の選択と集中を行い、幸福度の高い生活を送るイメージです。
ちなみに、「貯蓄率20%以上」の、20%という数字に明確な根拠はありません。僕は経済の専門家ではないため、僕が節約を始めた当初、目標としていた貯蓄率を便宜的に採用しています。
「20%くらいがいいんじゃね?」といった感じで決めた数字なので、20%に無理にこだわる必要は無いと思うよ!
とりあえず、“手取り収入の20%前後”の貯蓄ができてればいいと思う。
もう一つ重要だと思うのが、価値観に即した支出の選択と集中です。
好きなことにお金を使って、自分にとってどうでもいいことには、たとえ常識的に考えてお金を使うべきことでも支出を削減します。
この、常識やトレンドにとらわれない姿勢が、身の丈に合う生活の肝だと思います。
- ファッションが好き、食事には興味が無い人 → 服にお金を使い、食事は質素に
- 旅行が好き、生活環境は何でもいい人 → 趣味の旅行にがっつりお金をかけて、家は家賃の安いアパートに引っ越す
- 食べることが好き、ファッションは何でもいい人 → 食事にこだわって、服はGUやSHEINで済ませる
などなど、なるべく貯蓄率20%以上をキープしつつ、予算の範囲内で、どこにお金を使うか選択する感じ。
そのために重要になってくるのが、周りに流されない自分軸を持つこと、すなわち、自分オリジナルの価値観を理解することです。この方法は、次のトピックでご紹介します。
身の丈に合った生活を送る方法を4ステップで解説
僕が考える身の丈に合った生活の定義を紹介したところで、ここでは、身の丈に合った生活を送る方法をご紹介します。
ここでご紹介する、身の丈に合った生活を送る方法は以下のとおりです。
ステップ1:自分の身の丈を見直す
身の丈に合った生活を送るために、まず必要なことは、自分の身の丈を確かめてみることです。
これはすなわち、自分の価値観を改めて考え直すということ。
自分が好きだと思っていた物でも、それは周りの人にただ合わせているだけかもしれません。ちょっと無理をして好きになったつもりかもしれません。
確かに、自分の価値観を掘り下げることはそんなに簡単なことでは無いです。
今の時代は特に、スマホを通じて得られる膨大な情報によって、自分の好きなものを見失ってしまいがちです。
しかし、それを日常の中で意識して、地道に「自分は何が好きなんだろう?何が重要と感じるだろう?」と問い続けることで、だんだん見えてくるものがあります。
自分の価値観がなんとなく見えてきたら、それがあなたの身の丈に合った生活の土台になります。
- 「どのように生きたいのか?」理想のイメージを持てる
- 人と自分を比較しにくくなる
- 常識にとらわれなくなる
- 判断力が上がる
- 欲求や常識に流されなくなり幸福度が上がる
「自分の価値観分からない」という人におすすめなのは、パーソナルバリューリストという手法です。気になる人はこちらのサイトで試してみてください。
ステップ2:目的やテーマを決める
自分の価値観をある程度把握したら、今度は目的や暮らしのテーマを決めると、生活の方針が定まります。
自分の価値観に基づいて、どんな暮らしが心地良いか、どんな風に生活したいかをイメージしてみましょう。
この時、何を目的にすればいいか分からず、とりあえず憧れの人を真似してしまうと、身の丈に合った生活から遠のいてしまいます。
身の丈に合った生活って難しいね。
この際、些細な目標設定から始めても良いので、自分の直感を信じて、心地良いと思えそうな習慣を取り入れてみると上手きやすいです。
- 朝早めに起きてコーヒーを一杯作って飲む
- 自転車で通勤する
- 夜寝る前に30分読書する
- やろうと思って手を付けないでいたことをやってみる
- 新しい趣味を始める
などなど。些細なことから始めてみてください。
ステップ3:低コスト生活を試してみる
目的や暮らしのテーマを決めて、自分の価値観に沿った行動を生活の中に取り入れたら、次は低コストな生活を実際に試してみましょう。
「低コストな生活って、いったいどのくらいの生活費で生活すればいいの?」
これに関しては、貯蓄率20%を目指すのが良いです。
そのため、手取り収入の80%以内で試しに生活する感じです。
「もうちょっと節約頑張りたい!」という人は、もっと少ない額から試してみてもOK。後述のとおり、後からいくらでも修正が利きます。
自分の手取り収入がどのくらいの額なのか、自分は毎月いくらで生活しているのか、具体的な数字がよく分からない人は、ひとまずお金の流れを把握するところから始めてみることをおすすめします。
お金の流れを把握する最もシンプルな方法は、家計簿をつけること。
「ここはもうちょっと節約できるな」とか、「私って意外と○○にお金を使ってたんだ!」といった、普段何気なくお金を使っていたら得られない気づきを得ることができます。
そして、それらの反省や気づきを基に、目標とする貯蓄率に合わせた生活の予算を立てると完璧です。
ステップ4:貯蓄しながら楽しく暮らせる生活費で生活する
お試し低コスト生活、上手くいったでしょうか?
「貯蓄率40%を目指したけど、毎日楽しくなかった」「食費を節約するようになったら毎日の楽しみが無くなった!」
などなど、つまらない、上手くいかないと感じた人もいるのではないでしょうか。
そのような場合の解決策は「不満を感じたことにもっとお金を使う」これだけです。
食事がつまらないと感じている人は、もっと外食や普段の料理にお金を使っていいですし、外出や遊びを制限したらストレスに感じる人は、もっとそれらにお金を使うべきです。
確かに、貯蓄率は下ってしまうかもしれません。
しかし、人それぞれ身の丈は違うのだから、楽しく暮らすためにかかるお金の額も十人十色で当たり前です。
「あの人はもっと貯金してるから、自分もそのくらい貯金しないと…」
と周りを気にして生活していると、それは自分の身の丈に合った生活とは言えないと思います。(自分の価値観から外れた生活になってしまう)
大事なのは、ある程度の貯蓄をしつつ、自分の価値観に沿って楽しく生活することです。
もちろんお金を使いすぎて貯蓄率0%になってしまっても身の丈に合った生活とは言えないでしょうが、貯蓄に気を使いすぎて毎日不幸せに過ごすのもまた、本末転倒です。
貯蓄をするのも、毎日面倒な思いして働くのも、突き詰めれば「幸せになるため」だもんね。(基本的に)
各々が、ある程度の貯蓄を残しながらも、楽しく暮らせる生活レベルをトライ&エラーで見つけていくのが大切です。
僕も最初の3か月くらいは失敗の連続でしたが、最終的に「月8万円あれば楽しく暮らせるな」ということが分かった。
身の丈に合わない生活を送る人の末路
ここまでで、「普通の生活≠身の丈に合った生活」「身の丈に合った生活を送る方法」などをご紹介しました。
では、そうするのが普通だと思って、知らず知らずのうちに身の丈に合わない生活を送り続けていたらどうなってしまうのか…?
僕の周りの人間(主に親を中心とした身の回りの大人)を参考にして、身の丈に合わない生活を送り続けた場合の末路を考えてみたいと思います。
常に漠然とした将来の不安を感じる人生
まず、貯蓄が全然ないので、一生にわたって漠然とした将来の不安を感じ続けることになります。
漠然とした将来の不安あるある
- 老後の生活費が確保できないんじゃないか…
- 現在の会社で定年まで働けるのかなぁ…
- 解雇されたら今の暮らしを維持できなくなってしまう…
- 物価や生活費がこのまま上がったらどうやって生きていこう…
- 将来がんになったりして大病を患ったらどうすればいいんだ?
- そもそも10年後にこの仕事ってまだあんの?(これは皆一緒か)
実際、僕のバイト先にも、こんな小言が口癖になってしまっている人がいます。聞いてるこっちまで不安になってくるのでやめてほしいですね。
貯蓄大事。
流石に僕の親は何かしらの対策を施していることを信じています。
また、不安を感じない楽観的な人でも、身の丈に合わない生活を送り続けていると、何かあるごとに「お金が無い」と言ってたりします。
見栄を張るためにお金を使ってしまう
身の丈に合わない生活を送っている人は、自分を必要以上に大きく見せようとしがちです。
特にほしい理由もないのにブランド物に手を出したり、高級な車や時計を買ってアイデンティティを満たしたり、見栄を張るためにかなりのお金をつぎ込んでいます。
僕の父がそのタイプで、なぜか高級時計にこだわりがあるみたいです。(もちろん、そのデザインが好きとかではなく、ただブランド物が好きなだけ)
そんなに必死こいて自分を大きく見せようとしなくても、自分の身の丈に合った生活をしているのが一番気楽で幸福度も高い気がするんだけどなぁ…。(あくまで個人の感想です)
過去の栄光にすがる人になってしまう
「昔はよかった」「あの頃は~」と過去の栄光ばかり話すお年寄りの方ってあなたの周りにもいませんか?
これは偏見かもですが、そのような人たちは、自分の身の丈が分かっていない人達なのではないかと思います。
自分の今の身の丈が受け入れられないからこそ、過去のすごかった自分(?)の話をこすり続けるわけです。
悪いけど、お年寄りの方の、若かりし頃の喧嘩自慢や最高年収マウントが一番聞いてられない。
そのような年になってもそんな考え方をする人というのは、おそらくそれまでの人生もずっと自分の身の丈以上の物を求め続けてきたのでしょう。
まとめ
この記事では、身の丈に合った生活を送る方法をご紹介しました。
この記事でご紹介した、身の丈に合った生活を送る方法は以下のとおりです。
あわせてご紹介した、身の丈に合わない生活を送る人の末路は以下のとおりです。こうならないよう、自分の身の丈を理解して、地に足をつけて生活するのが一番です。
身に余る物を追い続ける生活続けていると、気づかぬうちに、虚栄心で相手も自分をも偽るようになったり、お金の不安と隣り合わせな人になってしまいます。
しかも、自分の身の丈を大きく見せようとするので、他の人からどう思われるかが行動の指針になってしまいます。彼らは自らの首に首輪をかけていることに気づいていないのです。
もしかすると、気づいていないのではなく、気づけないのかもしれません。
特に、身の丈に合わない生活を長年続けてきた人には、それが当然な普通の人生なのでしょう。
“三つ子の魂百まで”はちょっと言いすぎな気がしますが、長い年月を経て身についた価値観という物は本人の自覚なしには変えられないのだと思います。
もし、あなたが自分の生活を顧みて、身の丈に合った生活を送りたいと思ったのであれば、今すぐ行動に移すことが大事です。
ほんの小さなステップで良いので(そもそも「今の生活身の丈に合ってないかも?」と考えた時点ですでにその一歩を踏み出している!)、この記事でご紹介した方法を生活の中に取り入れてみてください。
確かに、身の丈に合った生活は、お金をじゃんじゃか使う生活と比べれば刺激度が少ないです。
しかし、そんな低刺激な生活だからこそ気づける何気ない幸せが、人生をじんわりと豊かにしてくれる気がしています。
お金を使う刺激的なこと(僕にとっては旅が多め)は、たま~にやるからこそ楽しかったりする。
この記事が、身の丈に合った生活に興味を持っている人の参考になれば幸いです。
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