「気づいたら何時間もスマホをだらだら見てる…」「ついついスマホに手が伸びる」「毎日のスクリーンタイムが10時間を超えている…」
そのような悩みを抱えている方は多いと思われます。
私も、食事中にスマホに手が伸びたり、家に帰るとだらだらとスマホを見てしまうスマホ依存症です笑
今回の記事では、「僕らはそれに抵抗できない」という書籍の内容を参考にして、「スマホ依存の原因と悪影響」を解説します。記事の最後の方ではスマホ依存のチェックシートも載せてますんで、自分のスマホ依存度を知る一つの指標にしていただければ。
今回の記事は
- スマホを使いすぎる癖をどうにかしたい
- なんでスマホばかり使ってしまうのか知りたい
- スマホ依存の悪影響をしりたい
方にオススメです。
ちなみに、この本の著者であるアダム・オルターさんは、ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネス(長すぎない?)の教授で、彼の社会心理学に関する書籍は世界中でベストセラーになっています。
今回ご紹介する本では、スマホやゲーム、恋愛などといった、ある特定の行為への依存が主題になっていまして、なぜ人は何かに依存してしまうのか、現代社会に蔓延する行動嗜癖とはなにか、どうすれば依存症から抜け出せるのかが書かれています。
依存症ってどんな状態?
依存症とは?
現代心理学では、
- 依存症の原因…寂しさ、虚無感、悲しみといった負の感情を一時的にでも癒してくれることを学習することによって発症する。
- 依存症の状態…自身や周囲に悪影響を及ぼすにもかかわらず対象に依存し続ける状態。
とされています。
不安や恐怖、虚無感やストレスなどを、特定の物質や行為が忘れさせてくれることを学習してしまうと、それに依存しちゃうわけですね。
ちなみに、ミシガン大学の研究によると、対象のことが全く好きでなくても依存症になってしまうことがあるそうです。止めたくてもやめられないのはこの状態っぽい。
依存症の例
- 大麻、コカインなどの薬物
- アルコール
- ギャンブル
- スマホ(SNS、Instagram、youtubeなど含む)
- 恋愛
- 性行為
などなど、挙げればきりがなさそうです。
ちなみに、イギリスの心理学者が150万人を対象にして行なった調査によると、全体の41%の人は依存症にかかっていることが分かりました。
スマホ依存がもたらす悪影響
このように、現代社会に蔓延している依存症ですが、なかでも問題となっているのが、スマホ依存です。これはinstagramやtiktokといったsnsや、あまたあるソーシャルゲームに対する依存も含まれます。
こうしたスクリーン漬けの日々が私達にもたらす影響は数多くあって…
- 集中力の低下…マイクロソフト社が行った2000人を対象とした実験より、ソーシャルメディアで過ごす時間が長い人は、そうでない人に比べて、集中して課題をこなす能力が低くなっていることが明らかになった。
- 幸福度の低下…2013年に心理学者が行った研究によると、人はスマートフォンが手元にあるだけで悪影響をこうむることが分かった。スマートフォンのことばかりを考えるようになり、他の活動が楽しめなくなるのだ。
- 強迫観念…上記のように、人はスマホ一つに脳をハックされてしまう。メールチェックに追われ、強迫的にスマホを見続ける。肌身離さずスマホを持っていないと、フラストレーションになる。
- 社会性の欠如…これは極端なケースだが、子供の発育段階においてネット依存になった若者たちは、そうでない人と比べて共感能力の欠如、性的関心と心理的愛情を両立させることに困難をきたす。なかには現実世界での交流を絶ち、ポルノなどに傾倒してしまう人も。
- 不可逆性…多分これが一番絶望的。いかなる依存症にも当てはまるが、一度依存症に陥った人は、現代の科学において、その後遺症を完全になくすことはできない。窮地を脱しても依存症の再燃のリスクをゼロにすることはできないのだ。
スマホ依存度を測ろう!
ここではそんなネット依存の簡易的なチェックリストを掲載します。
自分怪しいかもをいう人も、多分大丈夫だろうという人も、ぜひ一度やってみてください。次にあげる行動の頻度を最もよくあらわすものを、0から5の数字で選択してください。
0=当てはまらない 1=めったにない 2=ときどきある 3=よくある 4=しょっちゅうある 5=つねにある
- ふと気づいたら、思った以上にネットをしていたことがある。
- 生活の中で、ネットをしている時間について、人から注意を受ける。
- ほかにすることがあっても、メールチェック(instagramなども当てはまる)を優先する。
- ネットをしながら、「あと数分だけ」を思っている。
以上です。どうだったでしょうか。合計スコアが8から12の場合、軽度のネット依存、13から20なら中程度、そして21から25の場合は、重度のネット依存に該当するそうです。
ちなみに私は12点でした。特に最後のやつとかまんま自分でしたね。
ついスマホを触りたくなる6つの原因
ここからは人々がスマホ依存に陥ってしまう6つの理由をご紹介します。
- 勝手に目標をつくられる…現代では、こちらが求めていないような目標を強制的に提示してきます。いいねや毎日の歩数、ゲームのハイスコアなど。
- すぐにフィードバックがもらえる…何かを達成すると、私達は報酬を受け取ります。ゲームにおけるリズミカルな音楽もそうです(マリオがゴールした時の音楽を思い浮かべて)。特に危険なのが予測不能なフィードバックです。これはsnsにおける、いいねが当てはまります。いいねのような、得られるかどうかが不確定なものほどゾクゾクさせられるらしい。
- 進歩を実感させてくる…私達は自分がレベルアップしていく感覚、目標を目前にした高揚感が大好きだそう。そのため、ゲーム系のアプリなど、簡単なステージから徐々にレベルアップしていく類のものにすぐはまってしまいます。
- 難易度のエスカレートする…この仕組みは3と同じ。人がやる気をなくさない程度に難易度を挙げることで、人々をハマらせる。人間は最近接発達領域という、サポートがあれば攻略できるという難易度の試練に立ち向かう時がもっともモチベーションが上がるそうです。
- クリフハンガーだらけ…netflixなどよく見る人は分かりやすいと思いますが、クリフハンガーとは、あえて続きが気になるところで終わらせる方法です。そうすることで人々はその作品で頭がいっぱいになり、それに知らず知らずのめりこむのだそう。
- 社会的相互作用がえぐい…snsが猛威を振るう最大の要因はこれ。人々とつながっているという感覚は、私達に承認欲、比較欲求を掻き立てます。これは人間の根底的な欲求のため、それらを満たせるsnsには否応なしに強く惹かれます。
以上が、スマホ依存になる6つの理由です。スマホのアプリやコンテンツは大抵これらを満たすものばかりなので、は意志とは関係なく惹かれてしまうわけですね。
まとめ
「スマホ依存の原因と悪影響」を解説しました。
今回の記事の重要ポイントは
- ストレスを解消してくれる物質や行動に、悪影響を被ることが分かっていても没頭してしまう状態を依存症というよ!
- スマホ依存の悪影響はめちゃくちゃ多い
- スマホは、人を依存させる要素をたくさんもっている
以上の3点です
今回はここまで。依存症、怖いですね。次回は本書で述べられている、「スマホ依存の対策」についてまとめていきます。